- TOP
- 脂漏性皮膚炎ナビページ
- 脂漏性皮膚炎ケア生活編
- 入浴法の見直しで皮膚トラブルを根本改善
入浴法の見直しで
皮膚トラブルを根本改善
顔と身体の皮膚は一枚でつながっています。
表面積の大きな「全身の皮膚」という器官が正常であれば、より小さな皮膚である「顔」という器官にもその状態が反映されます。
ここでは全身をケアできる入浴について、お話していきます。
入浴タイムで顔、頭皮、身体を同時にケア
顔、頭皮と同様に身体にも脂漏性皮膚炎が発症する場合もあります。
脇の下、胸のあたり、下腹部から股にかけて、お尻の真中あたり、背骨を中心としたまわりの赤み、かゆみに悩まされている方も多いのが特徴です。
入浴タイムはお顔も頭皮も身体も同時にケアできる大切な時間ですが、洗い方や入浴の温度などがかえってお肌を傷つけてしまっている場合もあります。
今日から実践!入浴のポイント
入浴で気を付けていただきたいポイントは
です。
1. 湯船の温度、半身浴の注意点
ゆっくりと湯船に浸かって身体の芯からじっくり温めることは脂漏性皮膚炎の改善にも有効です。半身浴は身体に負担をかけずに身体を温める良い方法です。
お湯の温度は、通常は38℃位(冬場は40℃位)で20〜30分位を目安に。
《半身浴のポイント》
・お風呂に浸かりながら蓋(ふた)をして、蒸気を逃さないようにする。
・お湯から出ている上半身と両腕が濡れないように配慮する。
・タオルをかけて体温を逃さないように。
・湯冷めをしないように入浴後は身体を拭いたらすぐに衣類をつけ、髪をきちんと乾かす。
半身浴で注意すべき点は、上半身を冷やさない工夫、湯冷めをしないようにすることです。 この2点をおさえて行うようにしましょう。 また衣類や靴下は締め付けると血行を妨げて冷えをつくりますので、ゆったりとしたものをおすすめします。
2. 洗い方
肌の活力を取り戻していくには、肌に一切のストレスを与えないこと。
それには肌への刺激を排除することから始まります。
ゆすぎ残し、ナイロンタオルでのゴシゴシ洗い、強い界面活性力のあるアイテムの使用などされていませんか。
《ナイロンタオルの使用はやめましょう》
身体を洗う際にナイロンタオルを使用するのは、脂漏性皮膚炎を改善するためには避けたいことのひとつです。
顔ではないので、関係ないかのように思われがちですが、肌を一枚の皮袋ととらえたときに色々な意味で影響を与えてしまいます。
身体をナイロンタオルで洗う刺激に慣れてしまうと、洗顔や洗髪の際、自覚するよりも手に力が入り、強い刺激を与えている可能性があるのです。
健康な肌の方でも、ナイロンタオルのご使用は止めたほうがいいのですから、脂漏性皮膚炎等、トラブルがあればなおさらですね。肌の老化が早まりシミやシワの原因になりますし、肌が硬くなり、弾力をなくすといったトラブルも出やすくなります。
ナイロンタオルのご使用を止めると、一時的に肌の皮がポロポロと剥ける、肌の乾燥といった反応が出て、肌が悪化したような状態になることもありますが、それを越せば安定してきます。肌はこすればこするほど角質が厚くなり、はがれおちていく厚みがでてきます。
これが身体でおこると“垢”になります。こするのをやめて、刺激を与えないようにしていくことで角質が薄くなり、“垢”も出にくくなるのです。
まず、お手入れにおいて総体的に「できるだけ触らないようにする」ということが好転の鍵です。
ナイロンタオルは肌への刺激が強いので、止めてしまうと物足りないと感じてしまうかもしれません。どうしても使いたいようであれば、できるだけ刺激を与えないもの(海綿スポンジやシルクタオル等)で洗うようにしましょう。
洗髪の正しい方法については「脂漏性皮膚炎ケア症状別 フケ」ページをご覧ください。
3. 塩素除去 〜塩素による肌・髪への影響〜
塩素は、肌細胞に大きなダメージを与えます。蛇口から出た水は1秒間に30万個の皮膚細胞を破壊するといわれています。肌が健康な方は1秒間に160万個の細胞を再生しますが、髪の毛は再生しません。
肌の弱い方や肌の再生能力が衰えている方は、塩素を除去することから始めましょう。
特に、脂漏性皮膚炎等、肌トラブルを抱えている方は、塩素入りのお風呂やプールは厳禁です。壊れた肌細胞に追い打ちをかけますので肌のトラブルが悪化してしまうのです。
頭皮の脂漏性皮膚炎でお悩みの方も塩素除去は必須です。
後述しますが、塩素除去をしていないシャワー洗髪は頭皮のダメージがより大きくなります。
《簡単な塩素除去の方法》
ビタミンCを活用しましょう。
塩素がビタミンCとの反応により無害化されます。
ビタミンCの粉末や錠剤は薬局などでお手頃な価格で購入できます。
緑茶でも塩素を除去することができます。
湯船には・・・
・入浴前にビタミンCの粉末を耳かき2〜3杯入れてください。錠剤は砕いて2〜3回攪拌してください。
・出がらしの緑茶(1回分の量)をガーゼに包んで浴槽にいれて2〜3回攪拌してください。
また、シャワーは霧状になって噴霧されるので水分子の量が減り塩素が3倍になるといわれています。
蛇口からの水は1秒間に30万個の細胞を破壊するとお話ししましたが、シャワーは3倍の約100万個の細胞が破壊されます。
何かと忙しい現代は、シャワーだけで済ませてしまうことも多くなっていますが、注意が必要ですね。
塩素を除去するシャワーヘッドをぜひ活用しましょう。
フィルター交換不要のものや、ビタミンCをシャワーヘッドにセットするタイプなど、様々なものがあります。ご自身の用途に合ったシャワーヘッドをみつけましょう。
お肌からのサイン、メッセージ
脂漏性皮膚炎をはじめ、今出ている症状はお肌からのサイン、メッセージでもあります。
こころとからだは1つ。
普段なかなか手の行き届かない足先まで、入浴タイムや入浴後にやさしくなでてあげるのもリラックスにつながります。
今の入浴方法を見直すと同時に、自分をいたわるリラックスタイムとしても入浴タイムを大切にされてみてください。
Copyright © 2010 Mars-t Company Inc.