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脂漏性皮膚炎 頭皮のフケ
〜部位別の症状と原因〜
毎日洗髪しているのに、肩にフケのような白いものが大量につく。頭皮がかゆくて思わず掻いてしまうと、ボロボロとフケが落ちてくる・・・。
洗っても洗っても出続けるそのフケは、脂漏性皮膚炎による炎症、つまり頭皮が肌荒れを起こしているせいかもしれません。
頭皮の炎症、フケの症状と原因について詳しくまとめました。
目次
- 脂漏性皮膚炎による 頭皮のフケの症状
- フケの原因
- 頭皮の炎症を防ぐには
脂漏性皮膚炎による 頭皮のフケの症状
脂漏性皮膚炎は顔だけに出る症状ではありません。人によって発症する部位はさまざまで、頭皮にも脂漏性皮膚炎は発症します。
いわゆる通常のフケは、毛根に皮脂が詰まって酸化したものを指しますが、脂漏性皮膚炎のフケの場合は、肌荒れを起こした頭皮が剥がれ落ち、それがフケのような形状になっているのが特徴です。
頭皮がベトベトと脂っぽくなると、「皮脂が出過ぎているのがベトベトの原因だろう」と考えて、ゴシゴシと強く洗ってしまいがちです。しかし強い刺激を与えると、頭皮は炎症を起こしやすくなります。これは、頭皮がひどい肌あれを起こした状態。やがてその皮がボロボロと剥がれ落ちて、大量のフケが出てしまうのです。
「フケが出るのは、きれいに洗えていないからかも」と、さらに強く洗ったり、強力に皮脂を取り除くような成分のシャンプー剤などを使ったりすると、それが頭皮にとってはもっと強い刺激となります。
その結果炎症がひどくなり、フケは減るどころかますます増えて、ベタつきもおさまらず、かゆみがひどくなったり、皮膚が固くなってきたりと、悪循環のサイクルに陥ってしまいます。
頭皮は髪の毛に覆われていて、自分では見えにくいため、炎症のサインが出ていてもなかなか気づくことができません。炎症を起こした頭皮は、赤みを帯びていたり、かゆみや火照りが生じることもありますが、この段階ではまだ、まさか頭皮で肌あれが起こっているとはほとんど自覚がないでしょう。
皮膚がぐちゅぐちゅしてきてリンパ液が出てきたり、ネットリ、カサカサが酷くなったりと、かなり症状が進行してからようやく異変に気づき、あわてて病院にかけこむというケースも少なくありません。薬でいったん症状が治まったとしても、薬をやめたらまた悪化したという方も多いです。
フケの原因
脂漏性皮膚炎のフケは、頭皮に強すぎる刺激を与えることがそもそもの原因と考えられます。皮脂分泌が活発な部位に、過度な刺激が与えられると、炎症を誘発しやすいのです。
かゆいからと頭皮を掻きむしったり、洗髪するときにゴシゴシと強く洗ったりしてしまうなど、自分ではそこまでやっていないつもりのことが、頭皮にとっては「強い刺激」となっていることも。
頭皮は皮脂腺が多く、皮脂分泌が活発なので脂っぽくなりやすいです。過剰な皮脂を取り除こうとして、強くゴシゴシと洗ったり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりすると、強い刺激を受けて炎症を起こし、これもフケの原因となります。
石油由来の界面活性剤の成分が頭皮に残っていると、汚れを落としたあとも皮膚の細胞と化学反応を続け、それが元になってダメージを与えます。石けん成分のみのシャンプーのように優しい成分のものならば、このようなダメージはありませんが、石けんカスには要注意です。石けんカスが頭皮に残るのも、フケの原因のひとつです。
頭皮の炎症は、頭皮が肌あれを起こしている状態。肌あれの原因を取り除かないかぎり、フケがおさまることはありません。
頭皮の炎症を防ぐには
フケが出るのは、頭皮から皮脂が出過ぎているからだと考えがちです。確かに皮脂が毛穴に詰まるとフケが出やすくなりますが、皮脂を取りすぎると頭皮はバランスを崩し、もっと皮脂を出そうとします。
頭皮から皮脂を取り去ることで解決しようとするのではなく、なぜバランスが崩れて皮脂が過剰に分泌される状態になったのか、その原因を突き止めること。そこが大切なポイントです。
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