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脂漏性皮膚炎 耳の裏
〜部位別の症状と原因〜
耳の裏や耳の周りがカサカサしたり、痒みがあるというお悩みが急増しています。
赤みがあったり、ひどいケースになるとヌルヌル、ベタベタした体液のようなものが付着していたりすることもあり、それを触るとフケのような白いものがボロボロと剥がれて肩に落ちてしまったり・・・。
自分では見えにくい、耳の裏。何が起こっているのかわからないと不安ですよね。
耳の裏の肌トラブルの症状と原因について、詳しくまとめました。
目次
- 耳の裏に出やすい 脂漏性皮膚炎の症状
- 耳の裏に 症状が現れる原因とは
- 肌トラブルには正しい対処法を
耳の裏に出やすい脂漏性皮膚炎の症状
耳の裏、襟足、髪の生え際がカサカサしたり、かゆみが生じるなどの症状は「脂漏性皮膚炎」の可能性があります。
よくみられる症状としては、耳の裏がカサカサになる、かゆみが生じる、ヌルヌル、ベタベタした皮脂や体液のようなものが耳たぶの裏あたりに付着していて、それを触るとフケのような白いものがボロボロと剥がれてくる、などが挙げられます。
耳の裏(後ろ)に白いラードのようなベタつきができて、それを触るとフケのようなものがボロボロと肩に落ちたりすることもあります。赤みが出ていたり、黄色っぽいグジュグジュした状態になり、その後がかさぶたになることもあります。
耳の裏は自分では見えにくい部位であるため、かなり酷い状態になっていても意外と自分では気づいていないこともあります。
気になる方は、合わせ鏡で耳の裏を見てみたり、写真を撮ってみたりして、一度念入りに状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。耳は繊細な器官ですので、くれぐれも耳たぶを強く引っ張ったりしないように気をつけてください。力を入れすぎると耳たぶの後ろが裂けて、傷口を広げてしまうかもしれませんのでご注意を。
耳の裏に 症状が現れる原因とは
耳の裏に脂漏性皮膚炎の症状が出やすいのは、何が原因になっていると考えられるのでしょうか。
脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌が活発な部位に起こりやすい肌トラブルです。意外に思われるかもしれませんが、耳の裏(後ろ)は皮脂腺が多く、皮脂分泌が非常に活発です。そのうえ、形状的に耳たぶの後ろには皮脂や汚れが溜まりやすいという特徴があります。
毎日の洗髪で、ゆすぎ残しのシャンプーなどが溜まりやすいのが、耳の裏、襟足、生え際あたり。特に耳たぶの後ろは洗いにくいので、汚れやゆすぎ残しが蓄積されていることが多いのです。
強力な石油由来の界面活性剤(水と油を混ぜ合わせる成分)を用いたヘアケア製品を使用していると、その成分が十分に洗い流されないまま肌に残留し、自分の皮脂と混ざりあって白く乳化します。それが毛穴を詰まらせ、かゆみやブツブツの原因となるのです。
ブツブツ、カサカサができると気になって、つい手で触ってしまいがちですが、ここで触ってしまうことがさらなる悪化の原因となります。耳のあたりは手が行きやすい部位なので、無意識のうちに過剰に触りすぎていることが多く、悪化に拍車をかけてしまいます。
かゆみをともなっていることも多いため、我慢できすに掻いてしまったり、ついかさぶたやベタベタを取り除きたくなって、しょっちゅう手で触ってしまったり・・・。それを繰り返しているうちにトラブルはどんどん大きくなっていきます。
そう言えば、いつも耳を触っていたかも・・・と心当たりのある方は、まず第一に症状が出ている箇所を触らないようにすることが大事です。「汚れているから、このかさぶたやベタベタを取ってしまおう」と考える方が案外多くいらっしゃいますが、実はこれは大きな間違い。手で触ったり、かさぶたを取ったりすることで、トラブルは確実に悪化してしまいます。
なぜなら、「シャンプーのゆすぎ残し」などのトラブルの原因は手つかずで残されたままであるばかりか、それによってできたかさぶたなどを剥がそうとする行為は、肌にとっては大きな刺激となるからです。肌はさらにかさぶたを大きくして、その刺激に対処しようとします。トラブルの悪循環の始まりです。
毎日の洗髪では、汚れの溜まりやすい耳たぶの後ろを意識して、シャンプーのゆすぎ残しがないように注意しましょう。襟足や生え際なども同様に「いつもの洗い方だとゆすぎが足りないかもしれないな」と思うところは、丁寧にゆすぐように心がけてください。
今お使いのシャンプーを見直してみることもおすすめです。石油由来の界面活性剤の成分は肌に残留しやすいので、避けたほうがよいでしょう。また、刺激の強すぎるものもかえって肌にダメージを与えてしまうことがあります。痒み、ベタつきを強力に取り除くことを謳ったシャンプーなどもありますが、これはトラブルの原因を取り除くことにはなっていません。手でかさぶたを剥がしてしまうのと同じことをシャンプーでやろうとしているに過ぎず、一時的にはスッキリした感覚があっても、実はトラブルの悪循環の片棒を担いでいたのは、良かれと思って毎日使っていたシャンプーだった・・・などということもあり得ます。
肌トラブルには正しい対処法を
現れてきた症状には、必ず原因があります。最初はほとんど気がつかないような小さなことから始まりますが、自己流で対処しているうちに複合化して、手に負えないような大きなトラブルに発展してしまうことも。 耳の裏など、自分の目で見ることがほぼないような部位の場合、気がついたときにはすでにトラブルが進行していたりするので、つい慌ててしまって「この症状をどうにかしなければ」というところにばかり目が向きがちですが、それは本末転倒となりかねません。 本当の原因を突き止め、それを取り除くこと。それが最大の対処法です。
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